ご両親が大事に使っていたというダイニングセット。
エクステンションテーブルですが、広げて使うことがなくなったということで、中央のつなぎ目をなくすように、天板を貼り替えます。
必要最低限の部材交換で、強度を出し、建具の動きを調整、白や黄色にペイントされた部分は削り落として色を塗り替えました。
(写真は加工しています。実際はオリジナルに近い濃い茶色に仕上がっています)
コルビジェのキッチンカウンター修理をビンテージショップからご依頼いただきました。
コルビジェの設計した集合住宅から買い付けとの事。
長年の使用で、かなり傷みがありますが、できる限りオリジナルの部材を残して、修理します。
補強にワーロン紙を貼った裏板を取り付けました。
水拭きをするとヒバでしょか、とても良い香り。
はずれた部品をなくさずに保管されていて、お客様の大切にする気持ちが伝わってきました。
お母さまから受け継がれた思い入れのある大切なドレッサー。
引き出しの突板が剥がれてしまったので修理したいというご依頼でした。
剥がれた一杯だけを塗装すると目立ってしまうので、引き出し全てを補修、塗装する事にしました。
ビューロブックケースの上物で、震災のとき、倒れて割れてしまったとの事。
それ以来、重ねるのが怖くなり、お使いになっていなかったそうです。
お引越しのタイミングで修理することになりました。
旦那様が大切にしている靴べらを、奥様が誤って落としてしまい、先端が割れてしまったので修理したいとご依頼頂きました。
体に触れる物で、毎日使われるとの事でしたので、クラックがなくなる所まで切り落とし、似たような形に削っていきました。
お見積りの際、修理するよりも新しい物を買う方が安いと思います、とお伝えしましたが、値段に置き換えられない思い入れがあるのだとおっしゃられて、修理をお受けしました。
そのような気持ちに応えられれば、と思いながらの作業でした。
お婆さまがお使いになっていた、お茶道具の簡易水屋箪笥の修理です。
受け継がれ、傷んだ板だけを交換してお使いになりたい、とご相談を頂きました。
拝見したところ、各所傷みがありましたので、全体的にクリーニングも兼ねて、修理させて頂く事になりました・
高級感のあるアンティークデスクにもどりました。
修理後お客さまが、お帰り〜と天板を撫でていたのが印象的でした。
100年経っても現役、これから先もご家族に愛されていく事でしょう。デスクちゃん、よかったね!
幼いころにお母様から買ってもらったという思い入れのあるチェストの修理依頼です。
これまでは、気軽に買い換えられる家具を使ってきたそうですが、思い出のある家具を直して使っていきたいとおっしゃられていました。
捨てずにとっておいたものの、天板や側板が剥がれているので、作り直します。
砥粉をきれいに取り除き、まずは木部の修理から始めます。
状態は概ね良好でしたが、糊が切れている部分や引き出しの収まりなどを修理していきます。
引き出しの出し入れもスムーズに。
最後に軽くワックスをかけて仕上がりです。
砥粉仕上の桐箪笥です。時間が経つと砥粉がとれてしまったり、黒ずんでしまったりします。
今回は、引き出しの前板があまり傷っぽくなかったので、砥粉を洗い落とし、木地仕上げにしたいと思います。
天板の塗装が所々剥げてきています。
コロナの事もあり、アルコールの除菌シートで拭かれていたそうです。
毎日アルコールなどで拭くと少しずつ塗装が落ちていってしまいます。
白いペンキが塗られていたとは、わからない仕上がりになりました。
錆びついて、動きの悪かった扉の蝶番、ザラザラと触り心地の良くなかった取手も扉を外したついでに交換しました。
古い家具とわかるけれど、清潔感が感じられるように心がけています。
落ち着きのある茶系の色に塗り替えたいというご希望です。
傷んだ塗料を隅々まで剝がしてから、再塗装しないと、木目の見えるきれいな仕上がりにはなりません。
これは根気のいる作業です。
表面にすす汚れが100年分?ついていたものの、漆が健全だったので、化粧直し程度の着色と艶出しで仕上がりました。
「子供の頃見た箪笥は確かこんなだった。」と涙を流して感激してくださいました。
このような感想をいただけると、この仕事をやってきてよかったと改めて思います。
直して、使う。そして、受け継ぎ、受け継がれていく。家具も誇らしげにみえます。
生まれ育ったお爺様の家が取り壊されることになり、こちらの家具を引き取られたそうです。
思い入れのある箪笥とのことでしたので、全体的なメンテナンスを施すことになりました。
お爺様から、お孫さんへ。そして、お孫さんの娘さんへ。4世代に渡り、受け継がれていく。
なんと幸せな箪笥だろう。
濃いめの茶色にし、ツヤを出しました。
塗装では、ツヤなしのマットな仕上がりにもでき、印象はそれだけでも変わってきます。
周りの家具に合わせて変化させたり、趣味嗜好が変わった場合でも、家具を買い替えるのではなく、こういった塗り替えを施すことで、使い続けることができます。
長テーブルのデザインは変えず、テーブルを長くしたいとのご希望で、長テーブルの天板修理(作り替え)に合わせて、小ぶりなテーブルを製作しました。
写真奥は、元からあったテーブル(天板作り替え)、手前のテーブルは新規で製作したテーブルです。
同時に製作しましたので、天板の木目や色艶をぴったり揃えられます。
廊下とダイニングキッチンを仕切るドアの製作依頼です。
玄関に入ると正面にあるドアなので、明るく印象的になるように、ステンドグラスを特注してドアに仕立てました。
自然光が透けると淡く綺麗です。
家の中で特に気に入った場所になったとおっしゃっていました。
お料理とお菓子作りが趣味の方から、調理器具や食材などを入れる収納棚が欲しいとのご依頼です。
入れる物、入れる場所がはっきりと決まっていて、既製品では使いづらいのだそうです。
下段は、調理器具や重たい粉などの食材が入るため、キャスターを付けて移動しやすくしています。
塗装後の写真も載せているので、仕上がりの雰囲気もご覧ください。
お部屋のコーナーに合わせたテレビ台製作。こちらもシンプルインダストリアルなイメージでというご要望です。
引き戸に古材を使い、華奢なアイアンの脚を合わせてみました。
戸の中に、モデムやコードの配線スペースがあり、見た目もスッキリ、掃除もしやすくしています。
玄関ホールの奥行きはあるが、家具の高さは抑えたい、という事で、奥行きのある前後2列に靴がしまえるシューズボックスにしました。
建具は障子戸の幅と高さを詰めて3枚戸にし、障子紙をベニヤに変えてインダストリアルな雰囲気に仕上げました。
部屋の中央に間仕切りとして配置するクローゼットを製作しました。
ブルックリンスタイルのイメージで、倉庫風の戸をアイアンフレームとベニヤで製作、レールを滑車が滑る上吊式にしました。
天井が高いので、中は2段にわけ、あまり使わないものを上段、その下は洋服を掛けるスペースとクリアケース3段が2列並べられるようにしています。
張り替えだけでなく、引取りの際に、座面の割れやぐらつきなども確認し、修理内容を提案させていただくこともございます。
新しい座面になると、お部屋も明るくなり、気持ちよくお過ごしいただけると思います。
同じようなファブリックへの張り替え。
これまで過ごしてきた思い出はそのまま。
猫の爪とぎ跡もなくなり、きれいになりました。
ソファーの張り替えは高額になります。お金にかえられない思い出があれば、新品のようになりますので修理をお勧めできます。
お客様にとっては思い出のソファーベッド。だからどうしても直したかったそうです。
ソファーは構造上、張り替えにはそれなりのお値段がかかります。
思い入れがあって、捨てられない場合はご相談ください。
西洋アンティークのダイニングチェアーです。
緩みはなかったので、座面の張り替えとタッチアップ。
座面はウレタンを取り替え、サンプル帳からお好みの布をお選び頂いて、張り直しました。
張り布の色や質感、柄など、お客様のお好みをお聞きして、ご提案も致します。
お気軽にご相談ください。
はみ出た糊や小さな段差を削りとって慣らしていきます。違和感のない塗装をかければ、完成です。
また糊の寿命がくる2,30年はお使いいただけます。
ホゾが抜けた、座面が割れた、と、ご自分で木工用ボンドやゴム糊を塗る方がおられますが、木をきちんと接着するには、古い糊をおとして、接着面を平らにし、新しい糊を染み込ませた上で圧着しなくてはいけません。
これらの糊は充填しても効果はありませんし、かえって、剝がすのに手間がかかります。
きちんとした修理をお考えでしたら、DIYの前にご相談下さい。
実家にあった思い出のある椅子を修理したい、とのご相談です。 しばらく見ないうちに傷んでいたとの事。お客様が子供の頃からあった椅子で、捨てられない、とおっしゃって修理する事になりました。
張り替えの際は、生地サンプルからお好みのものを選ぶことができます。
生地の質感や色で、これまでの印象を変えることもできます。
状態によって異なりますが、クッション交換、ぐらつきの調整、タッチアップなども行います。
座ることはもちろん、椅子やテーブルは見える家具なので、メンテナンスをしてあげると、日々の生活が心地よくなりますよね。
松葉のモチーフのガラス戸がありましたので、家具にリメイクする事にしました。
家具の戸には大きかったので、4分の1高さを詰めました。
シナのランバーコアで本体を作り、Vレールと戸車でスムーズに開閉できるようになっています。
玄関などに置いて使うホールスタンド。
欄間を使って、日本の住宅にも置きやすいコンパクトなホールスタンドにしました。
鏡、鍵入れ、傘立て、フックもつけているので、ちょっとしたものを掛けることもできます。
解体したご実家の柱や梁を使って何か作ってほしい、とご相談をお受けしました。
築100年の、今でいう古民家だったそうで、柱も梁も立派でした。
打ち合わせを重ねて、サイズの違う棚板を好きな場所にセットできる飾り棚を作る事になりました。
柱や梁が100年の家を支えるお役目を終え、飾り棚に生まれ変わって、新しいお役目のスタートです。
ホゾ組みで天板フレームを製作し、欄間をローテーブルにリメイクしました。
欄間はお客様がお持ちだった物。
サイズやデザインのご要望をお伺いし、ガラストップのはまり具合や全体のバランスを考慮し、木で天板の外枠を、脚は鉄で製作しました。
枠は欄間本体と同じように留め(斜め)の組手で接合し、欄間に色を合わせて、テーブルトップ仕様としてウレタン塗装を施しました。
脚はシンプルで強度を備えた鉄脚を特注。
塗装を施し枠に取り付けた後、ガラスをはめて完成です。
「気に入った古い物が手に入っても、加工してもらえるところがなかなか見つからない。」とおっしゃっていました。
周りの家具にも、違和感なく溶け込んでいます。
建具や各種家具のリメイク作業は、私も楽しく、得意な事でもありますので、ご相談ください。
ベッドルームのローボードとして、北欧家具のイメージで脚を作りました。
お客様が仕上がりをみて、塗装修理も追加され、よりナチュラルな仕上がりになりました。
現在のように北欧家具かメジャーではなかった昭和の中頃に、このような洋箪笥を作った職人がいたんですね。とお話しした事が、とても印象に残っています。
捨てられないけど、部屋の雰囲気に合わない、ということでご相談いただいた洋箪笥です。
一見、昭和レトロな洋箪笥ですが、打ち合わせを重ねて、シンプルなデザインや材料などから、北欧家具をイメージしてリメイクしてはどうか、という事になりました。
在宅勤務で使うパソコンデスクを無垢材で作りたいというご依頼です。
栃の木の表情は奥行が感じられて、迫力があります。
当初、古く煤けていましたので、このような仕上がりにびっくりされていました。
余った材料で、キーボードがしまえる棚を製作しました。