| 修理・製作例 |
塗装
キャビネットの塗り替え(前)
落ち着きのある茶系の色に塗り替えたいというご希望です。
傷んだ塗料を隅々まで剝がしてから、再塗装しないと、木目の見えるきれいな仕上がりにはなりません。
これは根気のいる作業です。
茶棚側板の塗装(修理後)
カスレは消え、新品とは言わずとも、小綺麗になりました。
ピカピカに光らせるのではなく、100年経ったなりの綺麗さを表現します。
茶棚側板の塗装(修理前)
作られてから、100年近く経つ箪笥ですが、大切に使われてきたようです。
側板もお化粧直し。
茶棚の塗装(後)
表面にすす汚れが100年分?ついていたものの、漆が健全だったので、化粧直し程度の着色と艶出しで仕上がりました。
「子供の頃見た箪笥は確かこんなだった。」と涙を流して感激してくださいました。
このような感想をいただけると、この仕事をやってきてよかったと改めて思います。
直して、使う。そして、受け継ぎ、受け継がれていく。家具も誇らしげにみえます。
茶棚の塗装(前)
生まれ育ったお爺様の家が取り壊されることになり、こちらの家具を引き取られたそうです。
思い入れのある箪笥とのことでしたので、全体的なメンテナンスを施すことになりました。
お爺様から、お孫さんへ。そして、お孫さんの娘さんへ。4世代に渡り、受け継がれていく。
なんと幸せな箪笥だろう。